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クォンタムデビルサーガ アバタールチューナー1 (ハヤカワ文庫JA)クォンタムデビルサーガ アバタールチューナー1 (ハヤカワ文庫JA)
(2011/02/18)
五代ゆう

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読み終えたので感想など。

これはゲーム「デジタルデビルサーガ アバタール・チューナー」の原案を担当した五代ゆうによる小説です。あとがきを読むと、大まかな設定などはゲームと共通しているものの、あくまでも「原作小説」であり「ノベライズ」ではありません。それから著者がアトラスに提出した小説はゲーム冒頭部分のものということです。

内容は冒頭からジャンクヤードでの中盤~終盤あたりまで。というのは、基本的にストーリー進行はゲーム準拠ではあるものの所々異なる部分があり、その差異が後半になるにつれて広がってくるために、本編を知っていても正確な予測が出来ないからです。

ゲーム的に仕方が無いこと、例えばサーフの台詞や心理描写があったり、ゲームよりも現実的な展開があったりすることなどは好感が持てました。それからセラがうざくない。とりあえず、何にもしないで「何も出来ない、ごめんね」なヒロインキャラというわけではなさそうです。まあ、このへんはアトラスは分かっていたと思われます。セラの事情を考えると不思議でもないのですが、私はそういうキャラクターを好みません。

文章に関しては、まず冒頭の体言止めの嵐に挫けそうになりました。体言止めは使い方によっては効果的ですが、悪くするとただ嫌悪感しか引き起こさないものです。最も序章を抜けるとこの傾向がなくなったので、ストーリー冒頭の無感情状態を表現する手段だと理解しましたが。あーよかった。

それから私は普段(いわゆる)ライトノベルを読まないので、端々に現れる「恥ずかしい」単語、言い回しなどに苦労しました。例として、特定の単語を<>で囲む、漢字にカタカナのルビを振る(これは翻訳小説ではごく普通に見られる表現ですが、そういう類のものではない)、マニアックな漢字を使う(「火炎」を「火焔」とするなど。これひとつだけだったらまあいいんですが)など。何というか赤面ものです。最も、今は大分慣れたので普通に読んでいます。普段からライトノベルに親しんでいる人なら、多少難しい語彙はありますが抵抗なく読めると思います。

全体的に丁寧な文章だと感じます。ただ不思議と情景が浮かばないし、これといった山もなく、読者の注意を引きつける引力といったものには欠けていると思います。多分、力技ではなく淡々と描写するタイプの人なのかもしれません。1冊ずつ読むよりは全巻通して読みたい気がします(先に書いた情景が浮かばない点については、すでにゲームのイメージが頭の中にあることが関係している可能性もありますが)。

まあなんだかんだ言いましたが、大佐も出てきたことですし、ゲームと異なるストーリーがどう結末に収束していくのか気になります。

……あと、表紙でトライブスーツが青いのは何ででしょう。
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